<アーカイブ#93>『神憑りの科学』
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【民間霊術と超能力】大正時代を熱狂させた「太霊道」と田中守平
今回は、明治末から大正・昭和初期にかけて日本中で大流行した民間療法『霊術(れいじゅつ)』と、その最大のカリスマ・田中守平(たなか もりへい)が創始した『太霊道(たいれいどう)』の歴史を徹底考察。
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西洋的な科学や理性を重んじる明治政府は、それまで民衆の病気治療を担っていた修験道や祈祷といった呪術文化を「迷信」として禁止しますが、その後、欧米から催眠術(メスメリズム)や心霊学(スピリチュアリズム)が流入したことで、怪しげな呪術を近代的なメソッドへと言い換える「呪術の近代化」が起こり「霊術ブーム」が幕を開けます。
そのブームの頂点に君臨したのが、岐阜県出身の田中守平でした。
彼は宇宙を満たす根本エネルギーを「太霊」と名付け、「誰でもカリキュラムを進めれば、練習次第で千里眼やテレパシーなどの超能力を習得できる」という、世界でも類を見ない日本独自のオカルト観を確立します。
この太霊道は、単なる怪しい民間信仰ではありませんでした。「西洋の物質文明に対抗する日本の精神兵器(最強の皇軍を作るための心身コントロール技術)」として、高級軍人や右翼運動の巨頭・頭山満、さらには知識人層までもが本気で傾倒していく国家規模のムーブメントだったのです。
大正時代に日本中を熱狂させ、現代の自己啓発やアニメ・漫画の「能力モノ」の源流となった、知られざる日本スピリチュアル史の真実に迫ります。
