2023/04/29 22:02

最初にTシャツを作ったのは二十歳頃で
その頃友達とDJチームを組んで自分たちでイベントの企画と運営もしていた
まだDJなんて今のように一般的になる前で、ましてや自分たちでイベントをやるなんて、ほとんど無かった時代
僕はとにかくDIY精神とポップカルチャーが大好きで、アートというよりは手作り感覚のリアルなものが好きだった
海外ではパンクスやスケーターが仲間と作りたいTシャツを作ってささやかな自己主張を楽しんだりしているのに憧れ、自分たちでもやろうよ、ということになった
デザインの専門学校に通う友人がシルクスクリーンの扱いを知っていたので、そいつに色々お願いして準備をしてもらい、みんなで作った

そのころはまだ学生だったけど、その後入った会社が(まあ変わった会社だったんだけどw)そこの洋服を作るセクションに配属になって、人数が全然いないからとにかく何でもやらなきゃいけなかった
でもかなり自由にやらせてくれたので、、そこでも結局シルクスクリーンのハンドプリントを結構ガンガンやったりした
その後独立して自分でブランドを始めて、普通に工場出しで製品作りながらもたまにハンドプリントやったりして
結局なんだかんだとシルクスクリーンのハンドプリントは、好きでずっとやってる感じ

僕はアパレルが長かったけど、結局それはハンドプリントでTシャツを作る延長にあるものであって、普通に洋服の学校を出てファッションに関わる人たちとはちょっと違ったと思う
ポップカルチャーから派生したものづくり、とにかくそれがやりたいことで
DIY精神がベースで、メッセージ性があって、シンプルで、楽しいもの
今でもそれは全く変わらない



この前友人の女性からシルクスクリーンのやり方を尋ねられた
何でもスケーターの息子(小学生)がシルクスクリーンで昔の自分のように自分でTシャツ作りたいとのことで
なんか嬉しかった
自分と同じような気持ちが繰り返されてることが
全然世代が違っても、彼の気持ちがよくわかるし、彼も僕が昔持っていた気持ちを理解してくれると思う
最初にTシャツ作ったDJチームの仲間はスケボー仲間でもあったしね

NK Channel Storeをやってても、今日ここに書いた気持ちは全く変わらず
時代が変わって、周りで洋服やってた人は、今はもうほとんど誰もやってないけど、おかげで僕はこうやって細々とだけどやり続けることができている
今でもTシャツにプリントして、ありがとうってメッセージを書いて、パッキングして、発送まで自分で完了させる行為はやっぱり大好き
できればこれからも続けて行きたいし、みんなに楽しんでもらえるもの作りを続けて行きたいなと思う