2023/05/31 16:31



東京で北区の王子、飛鳥山、と言っても「それどこ?」と言われてしまいそうなぐらい、現在は地味で目立たないエリアですが、近代の歴史的には超重要ポイントで、実はとても見どころのめちゃくちゃ多いエリアです。
渋沢栄一と王子製紙の存在がとりあえず一番大きいという感じになるかもしれませんが、「林業・蚕業・農業」の試験場が置かれ、「大規模な近代的工業地域」が誕生・発展し、鉄道の要となった(現在も田端は鉄オタの聖地)エリアなのです。

<以下「三井住友トラスト不動産」より>
⚫️明治期
「飛鳥山」周辺には林業・蚕業・農業の試験場が置かれたほか、渋沢栄一、古河家の別邸も立地するようになった。これらの跡地は、現在も大規模な公園・緑地や、大型の公共的な施設となっており、地域の特徴となっている。

⚫️工業の発達
「王子製紙」は明治初期に実業家・渋沢栄一が中心となり設立した会社で、政府の「印刷局」も隣接し、王子の工業的発展のきっかけとなった。赤羽には「日本製麻(せいま)」の工場が誘致されて以降、繊維産業が発達。

⚫️鉄道の要衝
北区域の鉄道の歴史は1883(明治16)年に開業した「王子停車場」に始まる。その後、「赤羽駅」は上野方面と品川方面への分岐駅として、「田端駅」は鉄道の拠点として、「王子駅」は鉄道と路面電車の接続駅として発展。王子電気軌道を前身とする都電荒川線は、現在唯一残る都電となっている。

6月24日(土)にリサーチに行きますが、当日の天気により、屋外を多めにするか、屋内を多めにするか判断したいと思っています。
どうせ全部観るのは不可能なので、逆にそのぐらいがちょうどいいかも...
とりあえずメインは飛鳥山公園ということになってくるので、ご紹介。

<以下「Wikipedia」より>
【飛鳥山公園】
飛鳥山公園は、東京都北区にある区立公園。江戸時代に行楽地として整備され、明治6年(1873年)に日本最初の公園の一つに指定された。園内に残る渋沢栄一の旧邸の遺構は国の重要文化財。

■ 飛鳥山3つの博物館
● 北区飛鳥山博物館
地域の郷土資料を展示する博物館
● 紙の博物館
世界でも有数の紙専門の博物館。日本最初の洋紙工場だった旧王子製紙の収蔵資料を引き継ぎ、1950年に製紙記念館として設立。1998年に飛鳥山公園内に移転。
● 渋沢史料館
同地に本邸を構えていた実業家渋沢栄一に関する資料を収蔵展示する博物館。

■ 史跡・展示物
● 旧渋沢庭園
渋沢栄一の旧邸「曖依村荘(あいいそんそう)」跡の庭園。現存する2棟は共に「旧渋沢家飛鳥山邸」の名称で国の重要文化財に指定されている。
● 古墳
飛鳥山古墳群 - 公園内に分布する古墳群で、円墳5基以上から構成される。1989年(平成元年)・1991年(平成3年)に発掘調査が実施されている。1号墳は直径31メートルの円墳で、埋葬施設は凝灰岩質石材による切石積みの横穴式石室であり、石室の平面形は石室中央部が膨らむ胴張り形を呈する。その他の古墳は直径20メートル程度の円墳で、周溝が認められる。古墳時代後期-終末期の6世紀後半-7世紀初頭頃の営造と推定される。

最近のリサーチの流れから「紙の博物館」をメインに見たいな、と思っています。
製紙業は、多分我々の今までの認識を超えた重要性が隠されているとしか思えないのです。
そのヒントやインスピレーションが何か見つかればいいな、と。
とにかく印刷技術、紙のクオリティは世界一。
なぜ日本はそうなったのか?そうなれたのか?
登戸研究所資料館へ行った際に「偽札作り」や「風船爆弾」で大きなヒントをもらえましたが、さらに何かここにあるのでは?と...

飛鳥山公園
Googleマップ

紙の博物館
Webサイト

昨年10月に下見に行ったときにも色々発見があり面白かったのですが、そこからさらにリサーチが進んだので、前回は見えなかった、気づかなかったものの発見がたくさんあるのではないかと思っています。
ぜひご一緒にいかがでしょうか?

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